日本で話題の映画「君の名は。」がアメリカ、ロサンゼルスでも公開されるということで、早速観に行ってきました。

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アメリカでのタイトルはそのままズバリ「Your Name」です。

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場所はMusic Hallというレトロな劇場です。金曜昼が初回ということで、平日にも関わらず、開場前から既に多数の人が開場待ちの列を作っていました。

席数も少ない、小さな劇場なので、9割方席は埋まっているという盛況ぶりでした。初回だからということで、公開を待ちに待ったファンが詰めかけている、というせいもあるかと思いますが、今週の土日に観に行かれる予定の方は、チケットはネットで予約して行った方がいいかもしれません。この劇場での公開は12/8までということなので、観たい方はお見逃しなく。

客層は日本人を含めたアジア人と思われる若者がやや多めでした。公開形式は日本語音声のままで、英語字幕が付いています。

アメリカでは、マーベル映画などのコミック系や、スターウォーズなど、いわゆる「オタク受けする映画」の初回公開時は、お祭り騒ぎ状態で、騒ぎながら見るのが定石になっている感があります。

今回も例に漏れず、東宝のマークが出ただけでフォーフォー言ってるし、日本人だったら微笑で済ますような所を大笑い、歌詞付き曲が流れ始めると一緒に歌ってるし、映画ラストの決め台詞でもフォーフォー大盛り上がりだしで、良く言えばノリが良い、悪く言えば騒がしいお客さんたちでした。という訳でアメリカでの反応も上々でした。

でも今回、映画タイトルとかを携帯で撮影している人がちらほらおり、多分後でSNSとかにアップする用に撮りたいんだと思うんですけど、携帯画面の明るさが気になる上、マナー的な意味でそれはやめた方がいいぞと思いました。


個人的な映画の感想はというと、日本での評判通り、とても出来の良い作品でした。107分という2時間未満の尺でありながら、テンポの良い展開で、密度の高いストーリーだと思いました。

新宿のビル群や、新東京美術館など、実在する景色をリアルに描写しており、日本に住んでいた頃、新宿に勤めていた私は、懐かしく思いながら鑑賞しました。

風景描写はリアル、しかしストーリー展開はかなりアンリアルなファンタジー設定で、系統的にはアニメ映画「時をかける少女」の変化球バージョンといった感じでした。「時かけ」も良い作品でしたが、「君の名は。」も同様に、ぐいぐいと引き込まれるようなストーリー展開でした。

ただ、この「ぶっとんだ」設定が、アメリカ人には受け入れられるのかと思うような話でしたが、アメリカ人の反応も上々だったので、良かったとちょっと安心しました。

この「君の名は」の監督、新海誠監督の作品を観るのはこれが初めてでしたが、このような良質のアニメ作品を作ることができる監督がいるということは、日本のアニメ映画の未来は明るいんじゃないかという希望を感じることができる作品でした。

「時をかける少女」の細田守監督や「シン・ゴジラ」や「エヴァ」の庵野秀明監督と共に、今後の作品に期待したいアニメ映画監督の一人になりました。

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アメリカの映画サイト、RottenTomatoによる評価も、批評家評価97%、観客評価95%(2016年12月2日現在)と高い評価を叩き出しています。





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