本日は、今週から封切りとなりました、映画デッドプールの記事です。

私、デッドプールに関しては、最近日本で沢山刊行されている邦訳を、時々取り寄せて読む程度のライトなファンです。が、ライトファンなりに公開前からずっと楽しみにしてきた映画でした。早速観てきましたのでレポート&感想です。

「Deadpool」(デッドプール)
監督 ティム・ミラー 主演 ライアン・レイノルズ
日本では2016年6月公開予定

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まずは公開前の街角ポスターです。うざいくらい連貼りされたデッドプールさんです。ポーズも普通っぽい腕組みバージョンと、うざい感じのハートマーク&きゃぴって感じの全3種です。

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ビルの巨大壁面広告です。寝そべるデップーさん。丁度デップーさんに新しく張り替えている日に撮影したので、足元の部分がまだありません。

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バス広告の横長デップーさん。バス側面の他にもバス亭のベンチにもこの横長デップーさんが使われており、よく見かけます。

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2/19写真追加。スーパーで見かけたMike's HARDERというお酒のデッドプールバージョンです。映画とのタイアップ商品はこれくらいしか今の所見たことはないです。

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映画館内のスタンディーです。デップーさんのお膝の上に座れるようになっていますが、あんまり座りたくない感じなので、遠巻きに記念撮影してきました。

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おっと、こちらにはX-MEN Apocalypseの大型スタンディーもあります。X-MENは前回のフューチャー&パストだけ見てますが、実はあまり良く知りません。

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でもクイックシルバーちゃんがお気に入りなので、次作の彼の出番が楽しみではあります。少々話が脱線しましたが、デッドプールの話に戻ります。

このデッドプールですが、アメリカではR指定であります。17歳未満の鑑賞は保護者同伴です。どういったものがR指定になるかというと、具体的には卑語、激しい暴力、発砲、ヌードなどの要素がある映画がR指定されるようですが、デッドプールにはその全ての要素を完全網羅に近い状態で兼ね備えており、ある意味R指定になるべくしてなった映画という感じです。

映画がR指定になると、全年齢対象やレーティングが低めの映画に比べ、比較的動員が見込みづらくなるらしいのですが、昨日の公開初日の動員だけ見るとR指定映画の中ではかなり好調の模様です。

映画サイトRotten Tomatoでも2/12現在、批評家評価84% 観客評価96%となっており、好調の程が伺えます。

私が観に行った映画館の人入りも、平日昼間であるにも関わらず、席数に対し6割程度と結構お客さん来てました。


以下はネタバレを含む感想となります。物語後半のあらすじなどを含む記載なども有り、映画鑑賞時の楽しみを損なう可能性の有る内容も含まれていますので、自己責任で、ネタバレても大丈夫な方のみお進み下さい。




↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ネタバレ注意報↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


以下ネタバレを含む感想です。






オープニングは、既に公開されている予告映像でも出ている、高速道路でのアクションシーンの一瞬を切り取ったバレットタイム(マトリックスで使われたあの技法)風のシーンから始まります。このシーン、バレットタイム風のフルCGなのではないかと思いましたが、どちらにせよこのシーンは金をかけて作っているという印象です。一つの止め絵の中に、グロ有り、股間有り、キティちゃん有りという、これからどんな映画が始まるのかというのをある意味集約しているシーンです。掴みはOKといった感じです。

それにしても実写版デップーさんのコスチューム良くできています。予告映像を初見した時はデップーさんはフルCGでできているのかと思いましたが、ちゃんと実風景の中に混ざっても違和感の無い、存在感の有る仕上がりになっていて喜ばしい限りです。目の表情付けだけCGなのかしら。

話の時系列的には、実は高速道路でのアクションシーンは中盤にあたる場所ですが、序盤から中盤に掛けて、細切れに挿入されてきます。序盤から中盤にかけて主に語られるのは、回想シーンという形として、普通の人間だったデップーさんが今のデップーさんになるまでの話となります。

漫画を読んでいる人にとってはデップーさんの生い立ちは周知の話なのと、特にアクションシーンも無いため、やや中ダルミしそうな話の隙間に、効果的に高速道路でのアクションシーンを挟んできます。過去と現在を行き来するメリハリのある構成になっており、よく考えられて作られているという印象です。

あとキティちゃんといい、アドベンチャータイムの小道具やヨーグルトランドのカード(だったと思う)といい何気に色々な所とタイアップっぽいシーンがちらほら。

デップーさんの映画化ということで、グロ描写は要素的に外せない所では有りますが、そんなに実写グロ耐性の無い私は、グロ度は無駄に高かったりしたら嫌だなあと思っていました。が、人の首が飛んだりする描写はあるものの、笑いとして昇華できるグロの範囲に限られているといった印象で、正直ホッとしました。

デップーさんと言えば「饒舌な傭兵」の名のもとに、様々なジョークを繰り出してきますが、セリフで語られるジョークに関しては、壊滅的な英語力のため、あまり分かりませんでしたが、アメリカ人の観客には大分受けている印象でした。そのうち日本語ブルーレイが出たら、セリフの確認の意味で日本語字幕付きでちゃんと鑑賞してみたいものであります。

中盤以降はデップーさんが白布で自作衣装を作る所から、現在のコスチュームになるまでの過程を急ぎ足に展開させるシーンがテンション上がります。あと盲目のおばちゃんの家を隠れ家にしているという所もデップーさんらしい展開で面白い。

物語後半、DJ役としてスタン・リーお爺様が出演しているので、お爺様のDJさばきもどうぞお見逃し無く。それにしても、アメリカ人はスタン・リーお爺様のシーンになるとやたら盛り上がります。

アクションシーンは、話の至る所に挿入されているものの、場面的には高速道路でのシーンと終盤の古い船(古いヘリキャリア?)のシーン2場面のみと意外とアッサリ!?当初より予算がカットされたりという金銭的な都合もあるようです。他の人気ヒーロー映画のと比較して、超金かかっているド派手さはあまり無かったり、デップーさんの立ち回りシーンの総尺自体は映画全体の尺に対して少なめでは有りますが、デップーさん、やる時はやります、殺陣シーンは文句無しにかっこ良かったです。

ラストは思わぬ純愛な展開に、思わずウルっと来てしまう所も。そうかこれはグロ映画と思いきや、ラブラブ映画だったのか!無意味にバレンタイン合わせな訳ではなく、ちゃんと意味があるのかとちょっと感心しました。(ただの偶然かもしれないけど)

おちゃらけたデップーさん、真面目なデップーさん、お下品なデップーさん、かっこいいデップーさん、第四の壁を破ってくるデップーさんなど、原作ファンの人なら是非見たいと思うであろうデップーさんは一通り漏れなく詰まっているという印象で、ライトファンな私としても満足の出来でした。デップーさんらしいエンドクレジット後のオマケも有ります。

欲を言えばもっとデップーさんのかっこいい殺陣シーンが見たい感じでは有りますが、今回はデップーさんをフューチャーした映画としては第1作目ということで、知らない人にも分かりやすくデップーさんの生い立ちやキャラ紹介をするという点に重点を置いて話が展開した印象です。

早くも、続編製作決定がアナウンスされたので、その点は次回以降に期待ということにしときましょう。 今から続編が楽しみで仕方ありません。



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